チェックして!あなたの遺産

もしかして私の相続税、とても高いんじゃ?

チェックして!あなたの遺産

大変悲しいことですが、親族が亡くなって遺産を受け取ることを相続といいます。
その遺産相続の際に、受け取る金額によって日本では相続税がかかることとなっています。
相続税がかかる国は世界的にみれば、実はさまざまな理由により少数派と言えるのですが、日本では2015年に相続税の基礎控除額が引き下げられ、これまでよりも相続税の支払い対象者がふえる傾向にあると言えるでしょう。
一体相続税は幾らかかるのか。
悲しみの中でこのような検証作業をしなければならないのは、考えただけでも胸が詰まりますね。
できれば遺族にそのような心理的、金銭的な負担を負わせたくないと、多くの方が感じているのではないでしょうか。

であるならば元気な間に自分がどのぐらい遺産を残せるのか考えてみるのもいいでしょう。
これは残すことだけを考える作業ではなく、自分が自分の人生の中で使えるお金の総額を考え直すいい機会になるかもしれません。
これまではできるだけ節約して何もかも遺族に残すことを考えておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、基礎控除額が引き下げられてしまった今、多額な遺産を残しても結局は相続税を支払うことになってしまう可能性もあるからです。
それなら、自分の趣味などに、有効に自分の財産を使うほうがいいかもしれません。
この機会に自分の人生をより充実させることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
財産は賢く使って、愛する家族に賢く残してあげたいものですね。

まずはどんなものに相続税がかかるのか、簡単にチェックしてみませんか。
現在、税務署、国税庁は相続税申告のためのチェックシートをホームページ上で公開しています。
平成26年度までは統一された書式がなかったのですが、平成27年度以降は書式も統一され、利用しやすくなったと言われています。
各年度ごとにアップロードされていますので、ここでは平成28年分以降用を参考にします。
本来申告のためのチェックシートですので、検討資料の写しの添付など、申告に必要な書類などについてもわかりやすく書かれていますが、相続税がかかるものにはどんなものがあるのか、家の中を見回しながらチェックするだけに利用するのにも大変便利だと思います。

チェックシートの冒頭には遺言書の有無が尋ねられています。
遺言書は相続財産の分割方法などに大変重要な役割を果たします。
その下には相続財産として、不動産、事業(農業)用財産、有価証券、預貯金、生命保険、退職金、と続きますが、立木も相続財産になるようです。
これは一般家庭の庭木ではなく、植林された立木。
森林を持っている場合は要注意です。
その他の財産として項目に上がっているのが自動車、ヨット、ゴルフ会員権、電話加入権など。
相続税がどんなものにかかるのかは後述しますが、一般的に考えられているものよりもずっと種類も多いのです。

また評価額を大幅に減額できるなどの特例が適用できるものも、このチェックシートの中には記載されています。
添付が必要な書類などをあらかじめ確認し、わかりやすい場所にひとまとめにしておけば、手間も随分と省けるのではないでしょうか。

ところで、このチェックシートの中には債務・葬式費用という欄があり、葬式費用の中には法要、香典返しに要した費用、墓石や仏壇の購入費用は含まれていませんか、という記述が見えます。
つまり法要、香典返し、墓石・仏壇の購入費用は葬式費用の総額から除いてよい、控除されるということです。
法要や香典返しの費用はあらかじめどうこうできるものではありませんが、墓石や仏壇を生前に購入することは可能です。
これが節税につながるのなら、自分の気に入った場所を今の間に探してお墓を立て、好みの仏壇を購入するのが得策となります。
なかなか億劫なことですが、自分が生きている間にきちんと終活しておくことは、節税にもつながるのですね。

また、個人が使用するようには想定されていませんが、さらに詳しいチェックリストを税理士会がウエブ上で公開しています。
自分で自分の遺産のことを詳しく知っておきたい、相続の手続きについてさらに知識をふやしたいというような方はこちらのほうもぜひご参考になさってください。
ただし、あくまで参考程度に使用することをおすすめします。
本当に申告するときには、税理士などのプロの力を借りたほうがいいのです。

一般的に相続税の申告は、財産を保持した当人ではない人がすることになります。
そのため申告漏れがあったり間違いがあったりすることも珍しくなく、国税庁もこのようなチェックシートをつくり、一般の人にもわかりやすく申告ができるように努力しています。
実際の申告は自分が亡くなった後にされるものですが、自分の財産は自分が一番よく把握しているはず。
遺族まかせにせず、財産を整理しておけば、遺族はどれだけ助かるかわかりません。
時間と体力がある間に愛する家族のためにぜひあなたの財産をチェックしてみてくださいね。